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2012-11-07


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天気がよかったので、
おばあちゃんの家に遊びに行ったついでに
写真を撮らせてもらった。


海外旅行が大好きで、年を取ってからエベレストに登ったりと
破天荒な人生を送っていたばあちゃんが、脳梗塞で倒れた。

うまく言葉を話せなくなり、体も思い通りに動かなくなった。


倒れてから数年が経ち、体は未だに思うように動かないが
今ではボーイフレンドと毎日お出かけをしたり、
僕よりも確実にリア充な生活を送っている。


おばあちゃんが、思い出したように戸棚から箱を取り出した。開けると皮のケースに包まれた古いカメラが入っていた。

じいちゃんのカメラだった。

仕事で世界中を飛び回り写真をたくさん撮っていたらしい。


母が子供の頃にじいちゃんは病気で亡くなっていたのでじいちゃんの事はほとんど知らない。



ファインダーを覗いた。


ファインダーは汚れていたけど
そこに映るおばあちゃんはとても優しい顔をしていた。



少しだけ、じいちゃんの事を知れた気がした。

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